長男出産のハナシこのちび(二歳)のおかげで、彼(夫・29歳)と結婚したようなもん。彼との結婚話に大反対の両親。 「いっそ子ども出来ちゃったら楽に結婚させてもらえるかもねー」 なんて言ってた矢先に妊娠発覚。 わーと喜んだのもつかの間、妊娠期間ずっと、 彼の思いやりの無さにイライラする毎日が続こうとは。 定期健診に、付いてきてくれない彼に不満たらたらの私。 だってさ、み~んなだんな様が一緒にいるんだもん、待合室。 「もしかして、未婚の母って思われてる?」とか思ったり。 まぁそんな他人の目を気にしても仕方ないんだけど。 どこかに出かける時だって、車を降りたら彼は一人ずんずんと歩いていく。 妊婦の私にはつらい。 「ちょっとまって~」 と付いていくと、 「歩くの遅い。」 と嫌な顔でいわれる始末。 妊娠9ヶ月で、アメリカへ引越し。 そのときも、私が荷物を持っていようと平気。 長女の手も引いているというのに、やっぱりずんずん歩いていく。 泊まっていたホテルのソファーベッド。 引っ張って出す奴。娘が寝ていたんだけれど、 あれ、結構重いのよね。 それなのに、私が毎日準備していた。 あまりおなかに負担かけちゃいけないのにねぇ。 でもその頃の私は、貞淑な日本の妻してたもんで(爆) 何度かお願いして嫌な顔されると、 そういう風に嫌な気持ちにしたり、そのせいで私が嫌な気持ちになるよりは、 と譲歩していたのでした。 一人目が帝王切開だったので、二人目どうするか、とドクター。 どの方向で全開子宮が切られてるかによって、 自然分娩できるかどうかの可能性が違うそう。 一人目のときは日本の産婦人科院だったので、 引っ越す前にカルテをもらってきてある。 でも!それはもちろん日本語のうえ、恐ろしいほどの乱字。 あんな本人にしか読めないような字、書いていいのかね。 結局だれにも読めず、翻訳も出来ず。 仕方ないので大事をとって、帝王切開することに。 9月の第一週に手術、ということに決定。 その予定日の一週間前の夜中2時。 刺すような痛みで目を覚ます。 もしや、陣痛? しばらく様子を見る。 一時間おきだったのが、だんだん短くなってくる。 彼を起こそうとしたが、起きない。 機嫌を悪くするのが嫌で、病院に行く事が決まるまでほおっておくことにする。 朝7時、陣痛は約15分おき。 病院に電話するとすぐに来いとのこと。 ここの時点で彼を起こすと、 「分かった、準備したらまた呼べ」 といって寝そべったまま。 ・・・むかつく。 それでもとりあえず荷物を用意して、もう一度呼ぶ。 すると荷物も持たずに車へ。 私は襲ってくる陣痛に耐えながら、 娘の手を引き、荷物を抱え、車まで歩く。 ・・・・かなりむかつく。情けなくなって泣きたくなる。 私っていったい何ナノ? 病院へ到着、今度は無理やり荷物を持たせるため、 「おなか痛いからお願い」 と頼むと、 「自分の荷物ももてないくらいおなか痛いのかよ。」 と一言。 ぶちきれそうになりながらも、 「そうだよ」 というと一応持って運んでくれた。けど相変わらずずんずん先に進んでいく。 病室へ行ってモニターが接続される。 急なことで、午後一時まで手術室が開かないという。 なんってこったい。いま8時だぞ。 5時間も待たされたら生まれちまうよぅ。 そうしているうちにも陣痛はひどくなるばかり。 彼はちょっと離れたところにあるテレビに夢中。 普通こういう時ってさぁ。 奥さんの手を握ってあげたり、 背中をさすってあげたり、 「何か飲みたいもの無い?」 とか聞いてみたり、 するもんじゃないんかい!! 陣痛、2度目だから、大抵の予想は付いていたし 呼吸法だって一応マスターしたから、そんなに騒がなかったけど、 痛いんだぞ! ドクターが様子を見に来る。 「八センチ開いてるよ、子宮口。自然分娩もできそうなんだけどなぁ。 前回出産時のカルテが読めればねぇ・・」 と、自然分娩に未練たらたらのドクター。 「痛いのに、こんなに待たせてごめんね。我慢できなくなったら、遠慮なく言うんだよ。」 ドクターの方が優しいじゃないか~~ ついに陣痛の切り目が無くなる。 我慢できなくなった私は、彼に呼びかける。 「は?なに?」 テレビの画面から目を放しもしない。 「いたいよぅ」 というと、(この日初めて弱音を吐いた私) 私をチラッと見てまたテレビを見ながら、 「陣痛なんだから痛いの当たり前だろ。What did you expect?」 とのたまいやがった。 えぇ、泣きましたよ。情けなくって。 口が悪いのは承知の上だったけれど 口が悪いのと、優しくないのは全然違う。 私っていったい何? 彼は本当に私を愛しているの? この頃から不安は大きくなっていったのでした。 そして、やっと一時。手術室へ。 脊椎麻酔の注射をうってもらうんだけれど、 その時の私の体勢がパーフェクトだと(笑)変なお褒めの言葉をいただく。 雑談しながら進められる手術。 「あ、横に切られてる(子宮)。自然分娩もありだったなぁ」 なんていうドクター。そんなぁ・・・ 助手の人に、 「この子、朝からずっと陣痛で、子宮口も全開なんだよ。なのに 痛いとも言わずに我慢しててえらいんだ。」 って言ってくれた。「痛さに耐えられずに薬使う人や、周りに叫んだりして 当り散らす人も多いのに。」 だって。 聞いたか、彼よ。私は我慢強いのだ。 「今、おなかの脂肪の部分を切ってるぞ」 なんて実況中継している場合ではないぞ。 そして無事に男の子出産。 7lb8oz。 アメリカの病院ってすごい。 うわさには聞いていたけど、ほんとにみんなとっとと追い出される。 私は帝王切開だったので、二日で追い出される予定だったが、 二日目に高熱を出したため、三日で追い出される(おいおい一日だけかよ) ちびは、コーイックと呼ばれる症候群で、苦労しましたぁ。 ようするに、わけも無いのに泣き続けるのである。 医者にも原因は不明だそう。 一晩中抱っこしてもまだ泣き続けるちび。 私がなにか間違ったことしてるのか、 何で泣いてるのか、 解って上げられなくって情けないやら 睡眠不足でつらいやら。 それでももちろん彼は手伝わず。 夕食が定刻どおり(6時ごろ)でないと叱られたものでした。 ちびが5ヶ月になる頃までそういう日々が続いたよ。 そのころは、心身ともに疲れ切ってました。 彼の態度に傷つけられた。 二人の子どもなのに。 私達を愛していれば、自然と思いやりもでるのではないの? 私はどうでもいい存在なのだ、と思っていました。 まぁ、ちびも2歳になった今、 彼も少しずつ改善されて行ってはいますがね。 私も強くなったもんで(笑) 手伝わせるための色々な小技も身に付けました。 それはまた別にお教えします。 たいしたもんでもないんですけどね。 ジャンル別一覧
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